管理職と若手社員のギャップ【部下育成】に向き合う姿勢

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部下育成は、年々難易度が上がっているように感じます。

若手社員の方たちは、管理職の方たちが新入社員だった頃と、”感覚”が大きく異なっていることでしょう。

「若い人の思考がわからない!」とストレスを溜めていませんか?

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会社の人に言われたくない

若い方たち(大学生~20代前半)の話を聞いているうちに、ある1つの傾向に辿り着きました。

もちろん全員が全員ではありませんが「直接的な業務指示以外の指示」に対し、マイナスな意見を持ちやすい傾向です。

性格的(精神的)なこと、容姿のこと、プライベートのこと等がそれにあたります。

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「性格的(精神的)なこと」の例を挙げると
  • 「もっと元気に」
  • 「シャキッと」
  • 「誠意をもって」
  • 「責任感が足りない」
  • 「熱意が感じられない」など。
容姿のことは「服装」「髪型」など。プライベートのことは説明不要でしょう。例えば、制服がある会社で「通勤時」の服装を注意されたくないですね!
 
仕事は嫌じゃない。
でも「出世したい」とか「結果出したい」とか思わない。
やることやってるんだから、会社の人にそこまで言われたくない
 
と言う訳です。

仕事にドライ?”自分の”価値観を持っている若者たち

「会社を良くしよう」「利益を上げよう」という気持ちは
新入社員であれば、持っていなくても当たり前の思考ですが

「売上NO1を取りたい」「向上したい」「出世したい」という気持ちも、
比較的低めなように捉えられます。

果たして本当に「やる気がない」のでしょうか?

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そんなことはないと思います。

 

先ほどの若者の言葉にもありましたが
「働くことは嫌じゃない」のです。

 

出世できる・できないで言ったら
「できた方が良い」。

 

お給料が多い・少ないで言ったら
「多い方が良い」とは思っている。

 

でも、貪欲に「そうなるぞ!」とは思っていない人が多い。
=力を注ぐほどの「価値を感じない」人が多いように感じます。

 

●何かを犠牲にしてまで、上司に媚びを売る必要はない。

●仕事はちゃんとやっているんだから、仕事に関係ないことは言われたくない。

 
不要だと感じることは、する必要がない。
何の意味があるのかわからない。
と思っているだけかもしれません。

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例えば、日本では「5分前行動」が当たり前とされていますが
海外ではそうでもありません。

「10時に集合」と言われて「10時1分」に着いたとしても
「何でダメなの?細かいなぁ」と思う人は、世界中には大勢いますよね。

 

昨今では、世界中の人の考えを簡単に知ることができます。
SNSで世界中の人の「価値観」を見ることができます。

もっと近いことで言えば、友人のSNSの投稿を見て「友だちの会社は~‥」と比較することもあるでしょう。

「周りの人の行動・思考」を簡単に知れるようになった今、
「自分なりの価値観」をたくさん持っているんですね。

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情報が多いが故に‥

管理職の方は「知識」「経験」が豊富です!

社会人歴の短い方々は「知識」「経験」が少ないです。

 

最近、こんなことがありました。

友人の職場後輩が「友だちの会社は社会保険があってしっかりした会社だ」と言っていたそうです。友人&後輩は美容師で「個人事業主」ですが、希望者は社会保険に入れるそうです。後輩はそれを知らなかったそうです。

そこで、「希望すれば社会保険に加入できるよ」と教えてあげたそうです。すると後輩は「ところで社会保険って何ですか?」と言ったそうです。

常日頃、自分と周りの友人の会社を比較していたそうです。
会社員と個人事業主は、働き方も大きく変わりますが‥

そもそも自身が「個人事業主」であることの自覚もなかったそうです。

 そこに、周りから「色々な情報」が入ってくる訳です。

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「情報」を処理できるほどの「知識」や「経験」がないのに「情報」だけ入ってきてしまうのです。

若い人が影響を受けた「SNSで見た自由な働き方をしている人」だって、
「自由な働き方をするデメリット」を知っていて、
その対策をして「自由に働いている」訳なのですが‥

何も我慢しないで「自由に働いている」と勘違いしているのかもしれません。

 

でもそれは‥

「知識」や「経験」を積まないと、本当の意味では理解できないことであることは‥管理職の方々なら、充分に知っていると思います。

 

そして不思議なことに、若い方々が「耳を傾ける」相手は、ネット上の情報や、身近な友人が多いように感じます。

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まとめ

  • SNSで多種多様な人の考えを知っている
  • 若い人には、若い人なりの価値観がある
  • 価値観はまだ発展途上である

「業務指示」と「願望」は区別する

ここからは、「管理職の方が若い人と向き合う姿勢」についてです。

そうは言っても、「若い人だから」とか「ゆとり世代に向けて」とか、そういうことではないです。今も昔も変わらないことです。

「業務指示」と「願望」は区別しましょう。

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以前は「会社にどれだけ適応できるか」が重要とされていたように思います。

赤いリンゴだって、上が「青リンゴだ!」と言ったら「青リンゴです」と言う方が良いとされていたでしょう。だから「願望による指示」にも二つ返事で応えたかもしれません。

でも、今はそうではありません。

「業務指示」と「願望」の区別は必要です。

これは「部下育成」に関わらず、「子育て」だってそうです。「親の理想を押し付けること」はあまり良いことは‥言えませんよね?

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注意して良いのか迷ったときにこそ

「最近の若い人は、注意するとすぐ辞める」なんて言葉を耳にします。
それにより、上司が部下に気を遣ってしまうことがありますよね?

「注意すべきかどうか」迷ったときにこそ、その注意は「業務的に必要な注意」なのか「そうでないのか」を考えてみてください。

「業務的に必要な注意」であれば、「指示」を出して問題ないでしょう。

ただし「あくまで指示」です。感情的に言うのは、あまり良いとは言えません。

なぜなら、「指示の内容」より「怒られた」が先行するかもしれないからです。感情で言ったことにより、それは「願望」と捉えられかねません。

部下に関わらず、顔や態度に出さずとも、誰でも思いかねません。

上司の虫の居所は悪くて怒られた。そう思われてしまっては、今後の関係性にも影響してしまいます。

指示は「一貫性」を持って

「業務指示」は、一貫性を持って行うことをお勧めします。

相手によって教育の方法は変えられると思いますが、「指示を出す」ことへの判断基準は一貫していた方が良いでしょう。

「〇〇さんは同じことをしても注意されない」
→モチベーションを下げることに繋がります。

「〇〇さんより、私の方が当たりがキツイ」
→そう思われないように、感情的ではなく、あくまで指示を出しましょう。

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ですが、一貫性を持つというのは「同じことを同じ時にさせる」こととは違います。

人によって、向き、不向きがあります。
覚えの良い人、悪い人。要領の良い人、悪い人がいます。

「この段階に入ったら、この指示を出そう」というラインに一貫性を持たせましょう。

何度言っても直らない・伝わらない

「業務指示」と「願望」を区別したところで‥ 
「業務指示を何度出しても通じないこと」がありますよね‥

例えば、「挨拶をしてください」
1度注意したら直りそうなものですが、何度も何度も注意している。

そんな経験ありませんか?

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的確に具体的に「業務指示」を出しているのに、同じことを何度も繰り返す人がいますよね‥。その「大きな謎」を紐解いてみましょう‥!!

「挨拶」「お礼」の謎

「社内の人やお客様とすれ違うときは、挨拶をしてくださいね」とAさんに業務指示を出しました。その数時間後。お客様とすれ違ったAさんは‥挨拶をしませんでした。

え?なぜ?

君はシャイなの?筋金入りのシャイなの?と思ってしまいますが‥

なんでだと思いますか?

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Aさんは、「おはようございます」なのか「お世話になってます」なのか「お疲れ様です」なのか迷ったあげく、何も言えなかったそうです。

なるほど!

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こんな例もあります。

OJTを担当している同僚が「部下にお礼を言われない」とのこと。「色々なことをやってもらって当たり前と思っている!」とちょっと怒っていました。

部下は同僚だけでなく、「お客様」や「取引先業者」に対しても、お礼を言う率が低いなとは思っていました。

業務上差し支えると判断し「お礼はちゃんと言おうね」と指示を出したときのこと。

部下君はこう言いました。「え‥?言ってますけど‥」

なに!?そうだったのか‥!?

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待て待て待て。そうでもないと思うぞ。

と思いましたが、部下君は「困惑したような表情」をしていましたので、これは価値観の違いかもしれないと思いました。

部下君にとっては

  • 仕事をやることは当たり前なので「お礼を言うに値しないこと」だったのかもしれない
  • 本当に「やってもらって当たり前」と思っているのかもしれない
  • 良い意味で「お礼を言う間柄」とは思っていないのかもしれない
  • 逆に「部下君」は寛大な人で、部下君だったら「お礼を言ってほしい」と思うほどのことではないのかもしれない

理由を考えてみると、意外と色々出てきました。

とにかく、今までのA君の経験上から作り出した「価値観」の中では、お礼を言う行為に至らなかったようです。「ありがとう」を言う基準って人それぞれなんですね。

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まとめ

2つの例を出しましたが、出来なかった理由は以下の通り。

<挨拶の例>
選択肢があるときに、何が正解なのかわからなくて出来なかった。

<お礼の例>
自分の中ではやっていたつもりだった。
(Aの場合はBをする。という決まりがないので出来なかった。)

「AのときはBをしてください」が出来ない謎

「人当たりを良くしてください」と言われても‥なかなか直せないのは、理解できますよね!具体的ではないし、それこそ価値観によります。

では「AのときはBをしてください」といった、具体的かつ価値観も関係ない指示はどうでしょう?

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例えば

  • 「英数字」は「半角」で入力してください
  • 報告書は「ですます調」で入力してください など。

最近私は、この手の指示が上手く通らないことを経験しました。
なぜ出来ないのか理解できませんでした。

でも、「AのときはBをしてください」がすんなりできる業務もありました。

この違いってなんでしょうか?

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「経験値」だと思います。

  • 今まで「半角」「全角」の違いを気にしたことがなかった
  • なぜ統一しなければいけないのかがわからない
  • 統一しないことで何が困るのか、実感がない

ちゃんと腹落ちしていない、ということですね!

3つの「ない」は手強い

「気にしたことがない」「わからない」「実感がない」は手強いです。なぜならば、3つの「ない」「経験」によって改善されていくものだと思います。

とくに「気にしたことがない」は、「経験値」のある方にとっては「当たり前」に出来てしまうことであるため、余計に気を揉むことでしょう。

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まずは、「わからない」「実感がない」について先に記載します。

さきほどの「全角」「半角」の例でいくと

  • 「わらかない」=統一させる理由を教える必要があります
  • 「実感がない」=統一させないと困るのを、再現してみせる必要があります

理由を言葉で教えるだけでは、不充分かもしれません。腹落ちしていないから、出来ていないのですから。自分が困ってみて初めて「必要があることなんだ」と実感が沸きます。

単に「ルールだから」という場合もあるかもしれませんが、ルールとなった背景があるはずです。説明がつかないのであれば、そのルール自体が逆に不要かもしれません。

若手社員を変えることに固執せず、会社が柔軟に変わっていくことも大事です。

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続いて、「気にしたことがない」についてです。

若手社員に関わらず「今まで気にしたことがなかったこと」に「気付くようになること」は、大変時間がかかります。

あなたが資料をパッと見ただけで

  • 「全角」「半角」が混同している
  • コピーペーストしたところだけ「フォント」が違う
  • 「段落」が揃っていなくてガタガタ
  • 1箇所だけなぜか中央揃え
  • ここは漢字なのにここは平仮名

と、いくつも「不揃い」があることに気付いたとしましょう。
この「気持ち悪い」感じを、作成者は何も感じていない訳です。

作成者に、「綺麗な資料」と「自分が作成した資料」を比較させても、何が違うのか明確にはきっと答えられないでしょう。

「経験値の差」は一朝一夕には埋められない

「AのときはBしてください」という指示に対して、「何度言ってもできない業務」もあれば「すんなりできる業務」もあり、それは「経験値」の差だと言いました。

「経験値の差」であることを、もっと明確に感じていただくには、スマートフォンが良い例かもしれません。

今や社用携帯がスマートフォンである会社も多いですが、いわゆる「ガラパゴス携帯(フューチャーフォン)」から「スマートフォン」に切り替えた際、苦労しませんでしたか?

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若い世代の方々は、ガラパゴス携帯の時代から、電話・メールだけでなく、ゲーム・LINE・ブログ等を使用していたため、切り替えにそこまで苦労しない方が多かった印象です。もっと使いこなしたいという「興味」「関心」もありますしね!

初めて触れる未知なるものは、理解し使いこなせるようになるまで結構苦労します

LINEの使い方。

  • 1度聞いただけですぐに覚えることができましたか?
  • 「複数人のトーク」と「グループライン」の違いってわかりますか?

触っているうちに「こういうことね!」と先読みして、サクサク使えてしまう若者がいますが、1~10まで教えてもらっても使いこなせないお父さん世代もいます。

このように、初めて触れるものは、理解するのに時間が必要です。

若手社員にとっては、今目の前にある業務が、何度聞いても理解できないことかもしれません。

人によって「できる」までの「道のり」は違う

スマートフォンの例の通り、誰しも「初めてのこと」は「出来るようになる」まで時間がかかります。スポーツで「正しいフォームを」教えてもらっても‥すぐに直せるものではありませんよね?

「当たり前にできるようになる」まで、繰り返しやってみるしかありません。根気よく、何度も何度も教えてあげるしかありません。

そして勿論「向き不向き」「興味・関心の度合い」「性格の差」もあります。

あなたにとっては「1度聞いたらできること」であっても、他の人にとっては「難しいこと」「理解するのに時間がかかること」かもしれません

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私は、何度も何度も教えているのに「一向に直らない」「1度出来たと思ったらまた同じミスをする」部下や後輩に直面した際、「これは私にとって○○と同じなんだ」と思うようにしています。

○○には「自分の苦手なもの」「なかなか覚えられないこと」を当てはめます。
‥私の場合は「マクロ」ですね(笑)

部下は部下で「自分が出来ない状況」に「良い」とは思っていないはずです。
「直らない=やる気がない」とは一概には言えませんし、ミスが続いていることに対し、少なからず「良い気持ち」していないはずです。

そこに直属の上司が「苛立ち」「怒り」「諦め」等の感情を見せてしまっては‥部下は「上司の顔色伺い」をしてしまい「萎縮」してしまいかねません。

「いつでも力になるよ」という姿勢

「時間がかかるのであれば放っておこう」と見限っては可哀想ですし、これから入社してくる若手社員も同じかもしれません。

大事なのは『困ったときは、いつでも力になるよ』という姿勢でいること。

「見捨てられる」「必要とされない」=「存在価値を否定される」ことほど、悲しいことはありません。

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自発的な「やる」でないと意味がない

心理学的な話になりますが、「他人を変えること」はできません。

もし変わった人がいたとしても、誰かが変えた訳ではありません。誰かが影響は与えたかもしれませんが、「本人が変わると決めて」変わったのです。

つまり、他人がアレコレ注意しようが指示しようが‥本人が変わると決めない限り変わらないのです。

だからこそ、「いつでも力になるよ」という姿勢でいることが大事なのです。

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上司が変わると、影響を受けて部下が変わる

「他人は変えることができない」と言いましたが、「他人の影響を受け、”本人が変わると決めて”変わること」はあります。

「部下を変えたい」を思って、「変わりなさい」と言い続けても、何も状況・環境が変わらなければ、意味はないと言えるでしょう。

上司が何か新しい影響を与える方が、確率はあります。

つまり、自分が変わったことにより、その影響で人が変わることはあります。

「何度も同じことを言っている」のであれば、部下からすれば「何度も同じことを聞いている」状況です。

それで伝わらないのであれば、何かを変えるべきは、「伝えたい」と思っている上司の方かもしれません。

頑なに「変わらない」としているのは、上司の方かもしれません。

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