会話は『話す』『聞く』の繰り返し。
近年「聞く力」が話題になりましたが
聞いたあとの返事も重要なポイントです。
「空気が読めない」「自分が話すと会話が止まってしまう」
その「原因」と「対策」を一緒に考えてみませんか?
「空気が読めない」「自分が話すと会話が止まる」を紐解いてみる
きっと少しでも身に覚えのある方(=自覚がある方)が、このページをご覧くださっていると思います。
- 「空気が読めない」
- 「自分が話すと会話が止まる」
そう思ってしまった状況は思い出せますか??
私も過去に「あれ?もしかして空気読めてない?」
と思った瞬間がいくつもあります。
みんなワイワイ喋っていたのに
わたしが喋った瞬間‥会話が萎んでいってしまったことが、何回もあります。
今ならわかりますが、共通している原因は
「みんなが思っていた返事と違った」ということでした。
「空気が読めない」とは、どういう状態か考えてみると‥
「相手(周り)の状況・心情、その場の雰囲気を察することができない」といったところでしょうか。
言い換えると、「自分本位」「自己中心的」な状態とも言えます。
「自分本位になってしまう」のは どんなとき?
さきほども聞きましたが「どんな状況だったか」思い出してみてください。
いつもそうですか?
「何かの条件下におかれたとき」ですか?
「誰か特定に人物に対して」ですか?
まずは「何かパターンがある場合」に焦点を当ててみたいと思います。
1つ例を挙げましょう。
仕事の先輩・後輩の関係です。先輩が後輩に指導をしていました。
すると‥後輩がこんなことを言いました。
「いや、これ〇〇さん(別の先輩)にこうやって教えてもらったんですよ」
‥うーん。そうなんだろうけど。
先輩はまったく「良い気持ち」はしないですね。
どちらかというと「かわいくないなぁ~」と思っちゃうかもしれません。
後輩がしたかったことは「自分が悪いんじゃない」=自己本位の自己防衛。
良かれと思って、「自分が悪くないと証明したい」がために言ったことでしょうが、逆に先輩は気を悪くしていますよね。
この後輩君は、プライドが高いが故に、空気が読めてないと言えるでしょう。
「会話を止めてしまう」のも同じような状況です。
「別の先輩に教えてもらったんですよ」と言われてしまっては、先輩もスムーズに次の言葉が返しづらいです。
優しい先輩ならば「あ‥そうなんだ‥。悪い悪い!じゃあそうして!」と言ってくれるかもしれませんが‥どちらにしても、会話は続きそうにありませんね。
何か「パターンがある場合」の理由には、「プライドが高い」「我が強い」「頑固」などが原因にあることが多いです。
あとは、過去の「トラウマ」的なことですね‥
過去に失敗したこと・触れないでほしい状況が目の前にきたとき「反射的にやってしまう・言ってしまう」ことで、その場の空気を壊してしまいます。
気を付けたいポイント
「見栄を張りそう」「言い訳をしそう」「トラウマに近い状況」が起きたとき、「きたきたきた‥!」と気が付けるようになることが大事です。
これはヤバイぞ。
やってしまうかもしれん!と危機管理ができるようになることが第一歩!
そのためには、さきほどの項目。
「自分本位になってしまうのは、どんなときか」を見つけておきましょう。
次に「想像してください」
再び、同じことが起きたとしたならば「なんて答えるか」
では、さきほど例に挙げた「先輩・後輩の話」で考えてみてください。
あなたは後輩です。
あなたが仕事をしていると‥
先輩に「あ、違う違う。こうやってやった方がいいよ」と言われました。
でも、このやり方は、「別の先輩から教えてもらった やり方」でした。
なんて答えますか??
仮に「ベストな答え」が返せなくとも、悲観的になる必要はありません。
また次に同じ状況が起きたときに、「前回よりは」良い答えが言えれば良いのです。
ちなみに私だったら‥
「わかりました。ありがとうございます!」とだけ答えてしまうと思います。
※例題には「先輩との関係性」や「指導の内容」が含まれておらず、状況により「ベストな答え」は変わってきますので‥これは『正解』ではございません!!(マネをして何か起きても責任はとれません‥)
さて、私が「わかりました。ありがとうございます。」と答える理由ですが、簡潔に言えば「先輩の気を悪くしないため」です。
"別の先輩"のことを言ったならば「引き合いに出したこと」が不快かもしれないし、「言い訳」に捉えられかねないです。
‥細かいことを言うと、理由はもっとあります。(本題とはズレるけど)
先輩2人のやり方が各々違うのであれば、「やり方がいくつもある」であることが予想できます。であれば「結果、完了できれば」OKはなず。
先輩も「こうやってやった方がいいよ」と言ってますし、素直に聞くだけ聞いておくワケです(笑)
また、別の答え方として「そういったやり方もあるんですね!ありがとうございます。」と答えるのも良いですね!
「誰かから教えてもらったの?」と聞かれてはじめて、違うやり方で教えてもらったことを答えます。そうすれば「言い訳」ともとられませんしね!
まとめ
- 上手くいかなかった状況を洗い出す
- 条件・パターンを見つける
- 再び同じ状況が起きたらどうするかを想像する
- 「きた!」と気が付けるようにする
- 上手くいかなくても、次に活かす
条件がなく「いつ何時もやってしまう」
何かの条件にあてはまった時ではなく、いつも空気が読めない。会話を止めてしまう方。
特定のパターンが見つからなかった方の場合は「今まで生きてきた人生の中で、学ぶ機会がなかった」のだと思います。
とくに、幼少期・こどもの頃に。
小さい頃、お友だちを泣かせてしまったり、困らせてしまったり、喜ばせたり、笑わせたり‥
そんな経験を経て「何をしたら喜んでもらえるのか」「何をしたら悲しませてしまうのか」を人は学んでいきます。
親に褒められたり、叱られたりして、気付いていきます。
「自分の概念」と言いますか「自分」というものは
今までの人生で経験してきたことで出来ています。
過去に起きたデータと照らし合わせて「今どうするか」を判断しているんですね。
その「人間関係に関するデータ」を蓄積していない可能性があります。
大人になってから学んでいくことは、決して不可能ではありません。
ただ、こどもの頃ように「素直な感情をそのまま表現する」人が、周りには少なくなってしまっています。
「泣いてくれたら」「困ってくれたら」気づきやすいですが‥
あなたが「空気の読めない」一言を言ったとしても、「空気を読んで」返事をしてくれちゃいますよね。
親のように、褒めたり叱ってくれる存在も、なかなか見つけにくいと思います。
そこまでの「自覚」を持って日々を過ごし、挑戦して、考えて、行動していけば「データは蓄積されていく」でしょう。
すぐには上手くいくものではありません。
専門的な知識を学んでいくのも良いかもしれません。
とにかく、行動しないと何も変わりません。
「知る」がゴールではありません。「できる」を目指していきましょう!